確かに、C型肝炎で病気が進むと肝臓には過剰の鉄が溜まってきます。検査(フェリチン)をして、体の鉄が過剰であり、それによって病気を悪くしているという事になれば、瀉血療法(1回200ml〜400ml採血する治療法)を行います。この治療法によって効率よく肝臓の鉄を減らすことが出来ます。
鉄制限食で肝臓の鉄を減らすには長期の食事療法が必要です。制限が強いと栄養の偏りが起こり、むしろ体にとっては不利益になります。実際に普通食と鉄制限食とで鉄の吸収量を比較してみるとその差はわずかです。肝臓にはバランスの良い食事が必要ですから、多様な食品を時々に応じて摂るのが良いと考えられます。あまり食品の鉄含有量を気にすることはないでしょう。しいて言えば、動物の内臓は特に多く鉄を含んでいますから避けた方が良いでしょう。
なお、瀉血療法を行った後では鉄の吸収が非常に高まりますので、そのときは鉄の吸収を抑えるために、お茶の葉を用いたお茶を1日1000ml以上とられることをお勧めします。これによって体の鉄の量が増えるのを抑えることが出来ます。
鉄が気になる方は、食べたいものを我慢して生活するより、お茶を飲むことに努められた方がより効果的だと思います。
(垣見和宏医師) |