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日頃いろいろと不安に感じていながら、医師の前に出ると臆してしまい、何も言えなくなってしまう人が多いようです。
ここでは、なかなか聞けない患者さんの悩みを取り上げてみました。
Question >> 【1】 【2】 【3】 【4】 【5】 【6】 【7】 【8】

【Question 1】

C型肝炎と診断されてから、不安で不安で仕方ありません。本を読んで勉強したのですが、わからないことだらけです。いつも忙しい先生に、どうやったら説明してもらえますか?
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質問は主治医に、が原則です。「主治医は忙しそうで質問できない」といって私のところにデータをもって来る患者さんがいますが、やはりずっと経過を見ている主治医にしかわからないこともたくさんあるのです。
 1回の受診に1つだけ質問してみてはどうでしょう。どんなに忙しい医師でも1回に1つの質問なら答えられるはずです。その時も、あらかじめメモに書いて簡潔に。5つも6つも同じようなことを聞かれると、対応しきれません。たった1つと思うかもしれませんが、毎月1回受診するとしたら1年に12項目のことが聞けるのです。
(鈴木通博医師)
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【Question 2】

肝炎といえば栄養をとって安静にするのがいいと昔から言われていますが、本当ですか?
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それはウイルス性肝炎の治療法がまったくなかったときの考えです。治療法が進歩した現在、過度の安静はナンセンス。まったく普通の日常生活で構いません。食事も、極端に栄養状態の悪かった時代には高タンパク高カロリー食と言われましたが、いまは普通の食事で十分です。意識して栄養をとろうとするとかえって肥満につながります。
(安田清美医師)

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【Question 3】

最近、C型肝炎には鉄制限食が必要といわれていますが、どの程度の制限が必要なのでしょうか?食物の鉄含有量を調べてみると体に良いといわれているものはみんな鉄を多く含んでいます。鉄制限による栄養の偏りが心配です。
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確かに、C型肝炎で病気が進むと肝臓には過剰の鉄が溜まってきます。検査(フェリチン)をして、体の鉄が過剰であり、それによって病気を悪くしているという事になれば、瀉血療法(1回200ml〜400ml採血する治療法)を行います。この治療法によって効率よく肝臓の鉄を減らすことが出来ます。
鉄制限食で肝臓の鉄を減らすには長期の食事療法が必要です。制限が強いと栄養の偏りが起こり、むしろ体にとっては不利益になります。実際に普通食と鉄制限食とで鉄の吸収量を比較してみるとその差はわずかです。肝臓にはバランスの良い食事が必要ですから、多様な食品を時々に応じて摂るのが良いと考えられます。あまり食品の鉄含有量を気にすることはないでしょう。しいて言えば、動物の内臓は特に多く鉄を含んでいますから避けた方が良いでしょう。

なお、瀉血療法を行った後では鉄の吸収が非常に高まりますので、そのときは鉄の吸収を抑えるために、お茶の葉を用いたお茶を1日1000ml以上とられることをお勧めします。これによって体の鉄の量が増えるのを抑えることが出来ます。

鉄が気になる方は、食べたいものを我慢して生活するより、お茶を飲むことに努められた方がより効果的だと思います。
(垣見和宏医師)

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【Question 4】

インターフェロンの副作用でうつ病になって自殺者がでたという新聞報道がありました。自分もそうではないかと不安です。
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この記事をよんだ患者は、「インターフェロンを使うと、みんなうつ病になってしまう」と考えて相当不安をもたれたのではないでしょうか。ただでさえ、インターフェロンを使っている間はインフルエンザ様症状が出たりして、憂鬱になることがあるかもしれません。そのうえに前もってそういう情報があると自分もそうなるのではないかと考え込んでしまうものです。そして何となくうつ病症状が出る。ああ、やっぱり自分もそうか、となってしまうものです。
 うつ病とうつ症状は違います。誰にでも気分に浮き沈みはあります。インターフェロンで新たにうつ病になることはありません。ただし、もともとうつ病のある人にインターフェロンを使うとさらにうつ病が悪くなることがわかっていますので、インターフェロン使用中に眠れなくなる、不安でじっとしていられなくなるなど気になる症状があったら医師に相談してください。多くの方は相談しただけで気分が晴れるものです。
(鈴木通博医師)

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【Question 5】

「C型肝炎ウイルスは感染力が弱いので日常生活で感染することはほとんどありません」と医師から説明されましたが、患者としてはたとえ1%でも感染の可能性があれば不安です。具体的にはどんなことに気をつければ感染を防ぐことができますか?
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B型肝炎にはワクチンで予防する方法がありますがC型にはそれがありません。C型肝炎ウイルスの感染経路は血液ですから、日常生活で気をつけなければならないのは、カミソリによる切り傷など、怪我をして出血したときの処置です。
 怪我の処置は原則として自分で行います。アルコールは汚れを落とすだけで殺菌効果は十分でありません。感染者の血液に他の人が触れてしまった場合は、すぐ水で洗い流して血液のなかのウイルスを薄めるようにしましょう。C型肝炎患者の血液がついた針を誤って指に刺したような場合でも、すぐに血を絞り出して水で洗い流せば大丈夫。それくらいC型肝炎ウイルスは血液に含まれる量も少なく、感染力も弱いのです。セックスで感染することも、ごくまれです。
(安田清美医師)

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【Question 6】

専門医にかかりたいのですが、わざわざ遠くの病院まで通院するのは不可能です。近所でもいい病院を見つけるにはどうしたらいいでしょう?
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初診でいきなり「C型肝炎です、インターフェロンをやりましょう」と言うようなところはやめたほうがいいですね。HCV抗体陽性でもウイルスがいるとは限りません。経過をある程度見て、患者さんのことを知った上で治療するような医師ならいい医師と言えます。急性肝炎の場合は別ですが、C型肝炎は「ゆっくり考えじっくり治療」が原則です。よほどの状態でない限り数ヶ月ぐらい経過を観察しても大丈夫です。
 また、原則的に転院はおすすめできません。よく説明してもらえない、話が分からないなど、どうしても変えたいのなら、早い段階ですべきです。ある程度治療が進んでしまうと、それだけ検査や治療も無駄になるからです。
(鈴木通博医師)

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【Question 7】

肝炎の原因がアルコールでないなら、
お酒は飲んでも構いませんか?
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C型肝炎の原因がウイルスであって、アルコールでないことは確かですが、C型肝炎ウイルスとの相乗効果で病気を悪化させることがわかっています。軽い慢性肝炎なら「乾杯の一杯くらい大丈夫」と言いたいところですが、その一杯が二杯、二杯が三杯になりそうな人は、完全に禁酒すべきです。
(安田清美医師)

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【Question 8】

生理のときの出血も、同じように
気をつけなければいけないのですか?
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生理の出血も普通の血液と同じように考えて下さい。感染者の使用済み生理用品を他人が素手でさわるということは考えにくいのですが、念のためにトイレットペーパーでくるんで血のついた面が表に出ないように捨てればいいでしょう。
(安田清美医師)

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